AIエージェントがネットワーク全体に悪さをしてしまうことは、稀にありますので
なぜAIエージェントを LTE運用するの?
LTE(スマホのSIMでインターネットできるやつ)を入れると嬉しい理由が大きく3つあります。
- BANされた時の被害が最小限で捗る
- OpenClawをはじめとしたAIエージェントにBot活動をさせると、GoogleやAkamaiにBANされがちです。
- smtpでメールを送る際などもSMTPサーバからボットのIPとしてブラックリスト入りする可能性が否定できません。
- 制裁対象がオフィスのGlobal IPだとかなり厄介です。独立したIPアドレスをさくっと持たせるのにSIMは捗ります。
- ローカルネットワークで暴れないので捗る
- AIエージェントがどう暴れるかは未知数です。だけどroot権限渡して好き勝手させた方が嬉しいです。別ネットワークでだったら好き勝手暴れてくれてOKです。
- SMS受信できると捗る
- アカウント開設やログインにSMSを求めるサービスはそこそこあるので、SMS受信ができると捗るかなーと思ってます(まだやってない)

なぜAIエージェントを Linux で動かすの?
AIエージェントをLinuxで動かすのは、それが正解だからです。
クラウドじゃダメ?
AIエージェントに基本お任せして、Recaptchaだけ人間がクリアするみたいなことを考えると、VPSだとそこそこ厳しそうです。
IPアドレスも大手キャリアの方がホワイト度高いでしょうし、Networkにぶら下げるメリットがなく孤立のメリットが高いので、いまいちクラウド化のメリットが見えづらいのです。
用途によってはクラウドじゃなきゃダメなシーンもあると思います。awsのRDPを全社で導入してるとか、一気に100台起動するとか、そういうシーンはクラウドの方が良いですね。
とはいえ、今時点で安全が保証されていない自律エージェントなので、スタンドアローンが無難かなあと思っています。
母艦を買う
OpenClaw に必要なスペックは用途によりますが、スペックそこそこでいいです。多くの場合はコンピューティングはネットの向こう側のAIクラウドが行っているので、OpenClawの母艦はあくまでエージェントとして動けば十分です。
LTE 対応のそこそこの中古PC (企業リース払い下げあたり) で良いです。
MacMiniとか買ってる人はお金が余っているのでしょう。羨ましい。
WindowsだとRAM16GBが必須などと言われていますが、 Linuxはそうでもありません。
RAM 8GB、 Gen8 Core i5 でもあれば十分です。
合わせて 8GB のUSBメモリも手に入れましょう。
Ubuntuを入れる
「Linux入れる」というと、あれがいいこれがいいと色々言われます。これは宗教なので全て正解です。世の中には多くのディストロがあり、どれも非常に素晴らしいディストロです。
ですがみなさんはUbuntuを入れましょう。Ubuntuだけが唯一絶対の正解です。
https://ubuntu.com/download/desktop
ここから Ubuntu Desktop LTE の最新版をインストールします。
LTE化する (運が良い人)
あなたの買った中古のLTEラップトップが運良く ubuntu でLTEが使えるのであれば、ネットワーク設定からAPNを設定するだけで モバイルブロードバンドが使えます。
LTE化する (運が悪い人)
あなたの買ったLTEラップトップがそのままLTEが使えないのであれば、設定変更が必要です。
よくある症状としては、モデムが USB-有線LANアダプタ(cdc_ether / 構成3)として誤認識され、通信ができないというものです。usb_modeswitch を用いて、正しいLTEモデムの動作モード(構成1)へ強制的に切り替える必要があります。
製造番号を知る
$ lsusb | grep Mobile
Bus 004 Device 002: ID 1bc7:1900 Telit Wireless Solutions Telit LN940 Mobile Broadband
この 1bc7:1900 が製造元コード:製造コードです
モデムの動作モードを切り替える
sudo usb_modeswitch -v 製造元コード -p 製造コード -u 1
LTEモデムの動作モードを切り替えました
ModemManagerを再起動して確認
sudo systemctl restart ModemManager
ちょっと待ちます 5秒も待てば十分でしょう
モデム認識を確認
$ mmcli -L
/org/freedesktop/ModemManager1/Modem/0 [Telit] Telit LN940 Mobile Broadband
製品が認識されているのを確認します
APNを設定して接続します
設定アプリの Mobile Network からSIMのAPIを設定して接続確認
OSに設定として書き込む
この設定でLTEが使えるようになったら、再起動後も常にこの設定が適用されるようにOSに情報を書き込みます
sudo vim /etc/udev/rules.d/99-telit-ln940.rules
製造元コード・製造コードは先ほど得たものに置き換えてください
ACTION=="add", SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="製造元コード", ATTR{idProduct}=="製造コード", RUN+="/usr/sbin/usb_modeswitch -v 製造元コード -p 製造コード -u 1"
保存後、ルールを取り込みます
sudo udevadm control --reload-rules
sudo udevadm trigger
Rebootして確認
再起動してLTEが使えればOKです
とはいえ
これで BANされてもオフィスの安全は守られますが
インターネットはみんなのものなので、無法なクローラーを作ったり運用したりさせたりは控えましょう
知らず知らずのうちにAIがそういうことをやってしまった時の保険であって、「これでスーパー邪悪スパイダーでウェブを総浚いだ!!」みたいなことをしてはいけません